風俗版マッチングアプリが優秀すぎる件【2022年・アナログ風俗を卒業】

【元風俗嬢ライター・レイ】“新卒で貰える給料なんてたかがしれてる” と風俗嬢へ…

賢者たちの風俗回顧録「あの頃は若かった」

アダルト業界に身を置き第一線で活躍する賢者たちが、懐旧の情に駆られながら、若かりし日の風俗体験について語りつくすこのコラム。

第二回目は、元風俗嬢でフリーライターのレイ氏。風俗嬢時代にはランキング1位・月収3ケタをマークするなどの輝かしい実績を持ち、2017年からはその経験を活かして風俗ライターへ転身。以降、様々なメディアへの執筆をこなす美人ライターとして活躍。

最近では美容や恋愛、転職など、風俗以外の分野での執筆こなす売れっ子ライターのレイ氏が、なぜ風俗の世界に飛び込んだのか?若かりし日の風俗体験について追憶していただきました。

風俗で働いたきっかけは「リッチになる感覚を忘れないため」

当時、新卒社会人だった私は、会社で働いてもらえる月給の安さにがっかりしていました。

朝7時から夜23時まで働き詰めで、もらえるお給料は30万円。誰でも名前を知っているような大手企業なのに、歩合もついているはずなのに、手元に残るのはたったの30万円。

「こんなに時間を拘束されて、自由も奪われて、お給料まで制限されて、それでもここで働く意味ってなに?」

頭の中に疑問がよぎったその日に、就職活動で勝ち取った働き口を辞めました。そして、私が次の就職先に選んだのは、ネット求人で見つけた「イメクラ店」。

22歳、面接当日にイメクラ嬢デビュー

2012年7月23日。この日は、忘れもしない、私が風俗嬢になった日。面接に行ったイメクラの待遇が気に入り、その日のうちに体験入店をすることにしました。

  • 体験入店保証3万円
  • 交通費往復分を全額保証
  • 新人期間中の日給保証3万円
  • ランキング入り手当て3万円~10万円(3位3万、2位5万、1位10万)
  • ランキング入りした女の子は送り迎え確約
  • ドリンクバー&お菓子無料サービス
  • 給料前払い制度あり、お店からの借金OK(1ヶ月10万円まで無利息)

面接してくれた男性スタッフに保証された待遇は、ざっとこんな感じでした。普通の会社ではなかなか保証されない金額&サービスなので、22歳の私は感激!

「すぐにでもお仕事がしたいです!今から働けますか?」

いきおい任せにこう言ったのを今でも覚えています。実はこのとき、「風俗の男性スタッフって、こんなに普通の人なの?」と驚くようなエピソードがあったのです。

《私の風俗デビューを心配する男性スタッフの裏話》

男性スタッフ:「体験入店してくれるのは嬉しいけど、レイちゃん本当に大丈夫?
私(レイ):「え?何でですか?」
男性スタッフ:「いや、だって、新卒で30万も稼げるって会社は少ないからさ」
私(レイ):「大丈夫です。たしかに貴重な働き口かもしれないですけど、私はもっと稼いでリッチになる感覚を忘れたくないんです」
男性スタッフ:「リッチになる感覚って?」
私(レイ):「ウチ、お父さんがものすごい稼ぐ人で。お母さんにも私にも、一流のホテル、レストラン、お洋服って色々と贅沢させてくれたんです。だから私もそのときのリッチな感覚を持っていたくて」
男性スタッフ:「なるほどね。そういうことなら、本当に納得して風俗やりたいのね?」
私(レイ):「はい!」
男性スタッフ:「わかった!うん、それなら大歓迎…いや、多少はまだ心配だけど」
私(レイ):「ありがとうございます(笑)」

一連の会話を読み直した今でも、この男性スタッフが風俗業界の方とはとても思えません。

男性スタッフは面接に来た若い子を強引にでも入店させようとするイメージがあったので、こんなにも親身に対応してくれる方がいるなんて、本当に驚きましたね。

初めてのお客さんは、フェザータッチのおじさま

体験入店の初日。初めて私を指名してくれたのは、40代前半のおじさまでした。見た目はラグビー選手のように大柄なのに、愛撫はフェザータッチとギャップ満載。

事前に店長から実技講習を受けていた感じとは違い、終始、お客さんは私の身体を撫でまわしていました。そのときに言われた言葉も記憶の片隅にあります。

“レイちゃんは未経験で今日が初めてなんだから、無理をしなくていいよ”

たしか、こんなニュアンスの言葉をかけてもらいました。自分が思っていたよりは風俗嬢としての働き方に違和感はなかったものの、やはり優しい言葉には胸を打たれるのが本音。

それに実際のところ、私が、初めてのプレイで提供できたのはキス、手コキ、フェラのみ。緊張のせいで全身リップはすっかり忘れてしまい、素股は体勢を崩して転ぶ始末…。

実に悲惨な接客だったので、初めてのプレイでは、お客さんの優しさに救われました。

新人期間中にランキング第3位を取りたいと決めるも、失敗

新人期間中にランキング3位圏内をマークする。これは、風俗嬢になりたての私が最初に立てた目標でした。

とはいえ、そのためには「1位・予約満了のベテラン嬢」「2位・男ウケ抜群のOL嬢」「3位・明るいキャラがウリの女子大生嬢」に売上げで勝たなければならない…。

そこで私は、ランキングTOP3の風俗嬢たちのキャラクターを真似ることにしたのです。自分から彼女たちに話しかけ、話題を振られたときの返し、表情、しぐさなどを待機所でじっくり観察し、その上で彼女たちのキャラクターを真似て接客をしました。

でも結局、新人期間中の売上ランキングは4位止まり。「誰かをお手本にするだけではランキング3位圏内には食い込めない」と痛感しました。

その後、ランキング3位入りまでの道のり

何をどうすればランキング3位圏内をマークできるのか。思いつく限りのことを実践しては失敗する日々が続き、ようやくランキング3位をとれたのは入店後2ヶ月目でした。

《ランキング3位をとるまで&とってからも毎日やり続けたこと》

  • 写メ日記の更新…お礼日記は特に力を入れる。
  • お客さんとのLINE…「ありがとう」をたくさん言う!絵文字もたっぷり!
  • リピーターへの定期的な差し入れ…手作りクッキーやマフィンで恋人っぽさを演出。
  • 個室でアロマを炊いてから接客…男性の性欲を高めるイランイランの香りが定番!
  • 自前でローションを用意…やわらかめ、普通、かための3種類から選べるようにした。
  • お客さんノートを作る…名前、LINE ID、外見、性格、来店日、会話内容、趣味をメモ。

この中で1番力を入れたのは、「写メ日記の毎日更新」と「お客さんノート作り」。写メ日記は毎回違う角度で撮影した写メを載せ、テーマ、文章の書き出しも変えていました。

写メ日記もA4サイズのノートを100円ショップで買い、お客さん1人につき1ページを使ってびっしりと情報を書いていましたね。

ランキング3位をとれた当日に、お店の店長から「継続の鬼」と呼ばれたことをいまだに覚えています。神経質で細かいところに気がつきやすい性格が活きたのかもしれません。

私が風俗嬢としてランキング3位をとるまでの道のりが、まさに今、「風俗嬢として頑張りたい」「新人期間は終わったけど売上げを伸ばしたい」と思っているあなたの参考になれば幸いです。

風俗ライターに転向、リッチになる感覚を身体に刷り込んで「思い立ったが吉日」

風俗,ライター
風俗嬢になったのも、風俗ライターになったのも「思い立ったが吉日」。リッチになる感覚を忘れないために風俗嬢として働いたならもう十分ではないか、と思ったのです。

最初はぎこちなかったプレイ・接客も、出勤日数とともに上達し、ランキングは常に3位圏内をマーク、最終的には月収3ケタを超えて1位を独走するまでに成長。後に移籍したデリヘルでもランキング1位を獲得し、月収は変わらず3ケタ。

そうこうしているうちに「昼職」「一般女性の働き方」が恋しくなり、風俗を辞めて数年は昼間の仕事に戻るも、今度は物書きの夢を捨てきれずに退職。

“私は文章に携わっていたい。物書きとして、リッチになる感覚を養い続けたい。今、行動しなければ後悔する。そうだ、風俗ライターを仕事にしよう”

そして、今に至るわけです。

ド素人の風俗ライターにも、需要はあった

知識、ライター経験、実績のいずれもゼロ。そんなド素人の風俗ライターにも、「体験談型コラム」や「風俗嬢向けコンテンツ」の執筆依頼は降ってきました。

ここから、持ち前の根気を武器にWEB記事の書き方を勉強する日々が続きます。取引先の信用を失わないよう、「毎日10本のオリジナル記事を自作する」のが日課でした。

時には、風俗嬢目線だけでなく「利用客目線」の記事を執筆。以前働いていたお店の店長、男性スタッフ、風俗嬢仲間、ドライバーに、記事の感想を求めたことも。

今では、風俗嬢時代の経験を活かし、風俗メディアに記事を寄稿しています。

リッチになる感覚は、今もここに

風俗嬢時代から磨きをかけてきた「リッチになる感覚」は、今も生きています。お給料は年齢に左右されるものではなく勝ち取りに行くものだ、と。

最近では、風俗ライターという肩書きに囚われずに記事を執筆しています。月間300本の記事執筆依頼をこなす中で、風俗以外の分野でも記事を手がけるまでになりました。

“もっと稼ぎたい。もっと書きたい。そのために今、私に何ができるのか?”

これは、バカの1つ覚えのごとく、私が考え続けていることです。リッチになる感覚を忘れないために考え続けていることです。

時間とともに、時代は変化していきます。風俗の業態、コンセプト、利用客のニーズが、あっという間に変わるように、私たちを取り巻く環境、仕事、取引先も変わります。

変化の波にのまれないためには、リッチになる感覚が必要です。まだ青かった私が選んだのは風俗嬢の道、少し大人になった私が選んだのは風俗ライターの道。

今の自分が最大限リッチな感覚になれる道を、ぜひあなたにも選んでほしいと思います。

レイ
元風俗嬢、フリーライター、作家
東京都出身。
2012年より風俗嬢としてイメクラ、デリヘルに在籍。ランキング1位・月収3ケタをマークし、2017年より風俗ライターに転向。
2020年現在は、風俗メディアへの寄稿に限らず、美容、恋愛、転職などの幅広いジャンルで執筆中。
SE0検索順位1位、出版賞の獲得実績あり。

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